さて、愛車トヨタ クレスタ
ツアラーV (車両形式E-JZX90)についてお話ししましょう 1992年10月29日、東京池袋にあるトヨタのショウルーム「アムラックス」で発表となったトヨタの秘蔵っ子三兄弟(姉妹)は 「環境対策・安全装備」という命題をかかげてサッシレスピラードハードトップの「マークII」「チェイサー」 プレスドアを採用するセダンスタイルの「クレスタ」、のニ系統に別れて登場しました 排気量は1800〜3000cc 全10グレードのラインナップ ツアラーVは、2500ccツインターボエンジン(1JZ-GTE) を搭載した、フロントエンジンリアドライブ(FR)のスーパーセダンなのである! |
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これまでの三兄弟の水平基調のデザインから、ややヒップアップされた前傾姿勢のスタイルとなった新型はやや攻撃的に変化 そのなかでも我がクレスタは比較的大人しい女性的なデザインになったと思えます 「攻撃的になった」といったのには理由があります。新型は全体的に約100キロもの軽量化を果たしていることや今まであった 「ツインターボ」というグレード名を一新して「ツアラーV/S」という新しいグレード名を冠させたことにも起因しています (ツアラーSは2500ccノンターボの自然吸気エンジンを搭載) そして何より、最強グレードにマニュアルトランスミッションが復活したことです!(ツアラーSはATのみ・・・) これはもうハッキリいって対「スカイライン」作戦見えみえです 「私達(開発者)はR32に負けないものを作った」と言ったとか言わなかったとか 確かに32(GTS-TtypeM)といい勝負かそれ以上のクルマに仕上がっているのは事実だし、パワーウエイトレシオだけを見れば BNR32GT-Rを上回っています 実際の走りはどうかと言うと、残念ながら自分では限界性能を引き出す走行などできるはずもないのでサーキット走行を 含めたプロのレポートを参考にしました |
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ここでは講談社のビデオソフト「BEST
MOTORing'93年3月号」を例にとってみましょう このビデオに登場するのはクレスタツアラーV 5MT ダークブルーイッシュグレーメタリック(?)BS RE010装着車 ドライブ担当は、黒沢元治氏。皆さん御存じ?のホ○ダ大好き、ルール無用の超極悪ドライバー(笑)です かつて日産GT-R伝説を作り上げた名ドライバーの一人としてあまりにも有名!レーシングドライバーの黒沢琢弥氏は実子です それではこのソフトの名物コーナー「筑波バトル」!にエントリーしたクレスタツアラーVをチェックしましょう この「筑波バトル」とは、数台の新型がバトルキングを競うという、とっても危ない(ほんとに危ないのだ)企画で 同ソフト中で最も人気のあるコーナーです! 登場車種は、MR2GTS/圭オフィスMR2/インプレッサWRX/同RA/RX-7typeR/同RZ/ランサーGSR(エボ1) そしてクレスタツアラーV! |
バトルの結果(周回数は5周)は第3位! 1位インプレッサRA、2位圭オフMR2、4位RZ、5位GTS、6位TypeR、7位WRX、8位ランエボ 黒沢氏の運転による筑波サーキットバトル中のベストラップタイム 1分9秒06(夏期1分11秒06) 0-400加速:14秒232 |
バトル後のコメントを抜粋すると 「速い!速さだけなら凄く速いクルマだ。ただ箱根のワインディングを走った時、路面の良いところはすごくいいんだけど 路面の悪いところで荷重がかかって、サスペンションのアライメント変化が大きくなった時、接地性が急激に悪化する それがちょっと気になった。 速さなら、このクラスのスポーツセダンとしてはトップかな」(ソフト中のインタビューより) なるほど、足まわりにやや弱点があるようですがかなりの戦闘力を持った「スーパーセダン」と呼べるクルマである ことは間違いないようです! |
また、ツアラーVのATが気になる方に!(4速ATなのだ 5速にして欲しかったなぁ) 同ソフト'93/10月号のAT車特集から(使用車両クレスタ) 0-400加速:15秒367(Dレンジホールド)/15秒030/7000シフト(セレクトチェンジ) 筑波アタックタイム(周回数5周) 1分15秒48(雨)ドライバー土屋圭市氏 「ちなみに、スープラRZ/AT 15秒935(Dホールド)/セレクトの方が遅い」 (実はこの当時、土屋圭市氏の奥様がマークIIツアラーVのATに乗っていらしたんですよ♪) |
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さらに、ツアラーSはどうなのよ!という方に、マークIIツアラーSのデータです 筑波アタックタイム 1分14秒96 ドライバー清水和夫氏 (CARトップ'92年11月号より)「ブレーキのタッチや性能、ステアリングフィールなどは、むしろツアラーVより上だ」 (0-400加速データ無し)(汗) ただし注釈として、こういったマスコミで扱う車両は「広報車」といって、一般に販売されているものとは違い ややファインチューンが施されているので結果が直接僕らのクルマに当てはまるとは限らないと言うことも 付け加えておきます 事実「BEST MOTORingソフト」別号中でスカイラインGT-Rの市販車(読者の車両を提供してもらった)も使用してみた ところ広報車との差があまりにも極端だったため、大変な問題になってしまう事件がありました 以降同ソフトでは、可能な限り市販車を使ってテストを行うようにしているということです ちなみに土屋圭市さんのコメントでは「うちのかみさんが(ツアラーVに)乗ってますけど同じ早さです!」と力説してました♪ |
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