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さて、ここでは私の「クレスタツアラーV」のことを話しましょう 時に西暦1993年(平成5年)1月、愛情を持って接してきたカローラを、私の無茶な行為により失ってしまい 非常に胸が痛みましたが、後継車が早急に必要になりました 私がクルマを持っていた方がいい職業であることと、一度マイカーの利便性を知ってしまうと、持たないことの不便さに 家族一同困ってしまうからです(公共交通機関の不便さと料金の高さに閉口したからとも言えます。) カローラセダンGT(AE92)からの乗り換えになるわけですが、今度は安全面も考えてやや大きめのセダンにしようと 家族で決めていました |
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候補に上がっていたのはスカイライン、セドリック、プリメーラ、セフィーロ、クラウン、ビスタ、ウインダム アリスト3.0V このなかで私の好みだったのは、FRセフィーロ前期(CA31 HICAS-II)だったんですがもうすでに 中古しか無く、次に狙っていたプリメーラと32スカイラインは、後席が家族に不評で却下 ウインダムとアリストはマニュアルが無いので却下 それ以外は今一歩でどうしよう、と悩んでいたところにマークII兄弟がフルモデルチェンジしたことを知りました |
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早速いろいろなメディアを調べて情報をあさりました マークIIシリーズについては、あまり好印象は持っていなかったので それほど期待していませんでした ところが!シリーズの最強モデルにツインターボのマニュアルモデルが復活したというではないですか! しかも当時としては珍しい280馬力モデル! 一度はターボ付きのハイパワー車に乗ってみたかった私は早速試乗に出かけました! 我が家の近所のディーラー(トヨタビスタ店)二店をたずねます 一番近いディーラーではスーパールーセント2.5Gがあったが、試乗したかったのはツアラーVだったため、カタログを もらうだけで次の店に。今度の店はバスで10分の所にある、整備工場を併設したディーラー 「ツアラーを見たいんですけど、どこか試乗をさせてくれる営業所ありますか?」と、はなからダメ元で聞いてみると 「試乗車ありますよ!ツアラーVのマニュアルでよろしければ」 |
ゲゲッ!!いきなりのヒットであります! 「ぜひお願いします!」これは縁があるのかも知れないと思いました ディーラーマンが「マニュアルで大丈夫ですか?」と聞くので、「92の5速に乗っていましたから」と答えると 「レビンですか いいくるまでしょう 査定しましょうか?」と返されましたが引きつる笑顔しか出ませんでした(笑) 簡単な書類にサインをして、目の前に用意された濃い色のクレスタツアラーVに、妻とディーラーマンの3人で 乗り込み、早速試乗へと出発! すでにエンジンはかかっています それを気付かせぬほどのスムーズなエンジン。軽くアクセルをあおってそのサウンドを確かめます 「おお、6気筒だぁ、音が違うぅ」と、妙な感動をしながらクラッチを踏む、軽い! 92とそれほどかわりません「これで280馬力、37Lmのパワーを伝達できるのかなぁ」 などといらぬ心配をしながら、スタートさせます 初めはシフトを確かめるようにゆっくりと流します サスペンションはかなり硬い 路面のデコボコがハッキリ伝わってきます 92も結構硬いと思いましたが、これはそれ以上 ただ、ボディのしっかり感は圧倒的に高く、これなら長距離のドライブでもいけそう♪ ただ両親はどう感じるか、ちょっと心配になってきました シフトは結構渋く、FFのような曖昧な感じの感触。FR車ってワイヤーで作動させるんだっけ?と思うほど 節度感がありません こんなものかなとちょっと期待外れに思っていると、道路が空いて前が空く ディーラーマン「どうです?ひと踏みしてみては?」 「おお、そうだった、よし」と2速に落とし、トンッとアクセルを床に踏み付けます グワ〜〜〜〜〜!っと、ブ厚いトルクが立ち上がり、かつて味わったことのない加速感が全身を襲った! 「おおおおおおっ、すげ〜〜〜〜〜!」第一声でした(爆笑) 例えるならば「ボーイング747」(通称ジャンボジェット)の離陸時のような、吸い込まれるような加速が やってくるのです! そしてタコメーターの針がレッドに入る直前で3速へ!加速感は2速と大差なく、やはりあっというまに跳ね上がる! 速度計の針がとんでもないところにいっていることに気付いて慌ててブレーキ! ドド〜〜〜〜〜ンと効くブレーキ!「おおっ!これは効く〜〜〜!」 ディーラーマン「どうです?すごいでしょう?」私のとんでもない行動に慌てることなく私にたずねます 「いやぁ、こりゃあすげぇわ!」妙に発言がラフになっていました(笑) 加速感そのものは、私のバイク'88CBR400RRで 0-400m 12秒フラットクラスを体験していますが その時の姿勢は思いっきりの前傾姿勢 安楽な座った姿勢とはまったく異質のものでした 「これははんぱじゃねーぞ」というツアラーVとの初体面に、いかん、これは決定的だな!と私は確信しました 一旦帰宅し、両親に熱く感想を語る! 「お前が気にいったならそれが一番だろう」という両親の言葉で、ツアラーVは我が家にやってくることが決定! 見積もりは二回、新車ということで値引きは10万と端数。渋かったなぁ いろいろテクニックをくり出し ましたが、下取り車が無かったのは痛かったです(しょうがないよ、全損だもの) |
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